人間の腸内は生まれた時は95％が善玉菌で占められていますが、年齢を重ねるにつれて悪玉菌が増加していきます。特に40代以降は悪玉菌の勢力が強くなる傾向にあり、中高年以降は腸内環境の改善を意識する必要があります。

腸は唯一、脳からの指令でなく自律神経で動く器官です。運動してもなかなか痩せないという人は、腸内環境のバランスが崩れている確率が高いです。腸内細菌でホルモンは産生され、そのうち幸せホルモンといわれるセロトニンも約90％は腸内でつくられています。

理想的な腸内環境は、善玉菌・悪玉菌・日和見菌のバランスが整っている状態です。悪玉菌が増えると、腸の働きが弱くなり、食べたものが消化・吸収されにくくなります。そうすると、老廃物が腸内にたまりやすくなり、便秘や肌荒れなど様々な不調が起こる可能性があります。デトックスの70～80％は便であり、腸で健康状態や生活がわかるともいわれています。

腸内環境を整えるには、善玉菌が優位となる腸内バランスを考えた食生活を心がけることが大切です。日本人は世界的にみても添加物を多く使用しており、1年間で7kgもの添加物を摂取しているといわれています。腸内環境を意識して、食生活にも気をつけましょう。普段の食事に、善玉菌の代表ともいえる、ビフィズス菌や乳酸菌、そして食物繊維を多く含む食品を取り入れると良いです。

さらに、善玉菌のエサとなるオリゴ糖や食物繊維を豊富に含む食品を一緒に摂取するのもおすすめです。善玉菌を多く含む食品を一度にたくさん摂取するのではなく、毎日少しずつ摂ることを意識して継続することがポイントです。